コスメニュース 化粧品@トライアルセット

卵殻膜で傷が早期治癒=皮膚細胞遺伝子の働き高める―東大

卵殻膜で傷が早期治癒=皮膚細胞遺伝子の働き高める―東大

2011年5月20日(金)配信の化粧品ニュース

 卵の殻の内側にある白い膜を傷口に貼ると治りが早いと言われてきたのは、皮膚細胞でコラーゲンの一種などを生み出す遺伝子群の働きを高める効果があるためだと分かった。東京大と化粧品販売会社アルマード(東京都中野区)の研究チームが20日、米科学誌セル・アンド・ティシュー・リサーチ電子版に発表した。
 研究チームは、培養皿の上に卵殻膜と人工ポリマー(高分子化合物)を敷いた実験システムを開発。これを使い、皮膚の真皮で重要な役割を果たす線維芽(せんいが)細胞を培養すると、皮膚組織内と似た環境となり、細胞の足場を作る「3型コラーゲン」や水分保持を担う「デコリン」などの遺伝子の働きが、卵殻膜がない場合に比べ2倍以上高くなった。
 これらの遺伝子は傷が治る過程で働きが高まることが知られている。東大の跡見順子名誉教授によると、このシステムは膝関節痛の治療法や化粧品の開発などに応用できる可能性があるという。 

過去の記事を読む
2011年 4月 3月
inserted by FC2 system