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資生堂、ロシアで「ツバキ」発売へ

資生堂、ロシアで「ツバキ」発売へ

2011年5月20日(金)配信の化粧品ニュース

 資生堂が6月から、ヘアケアブランド「TSUBAKI(ツバキ)」のシャンプーやコンディショナーをロシアでも発売することが分かった。同社はロシアで高所得者層向けのスキンケアなどの化粧品を中心に投入してきたが、中堅所得者層の消費が伸びていることからツバキの投入で、幅広い層の取り込みを図る。同時にロシア国内での取扱店舗を年内に現在の約900店から約1千店に拡大し、シェア拡大を図る。

 同社がロシアで販売を始めるのは、ツバキの3種類ある商品群のうち、ツヤ出し用と、ダメージヘア用のシャンプーやコンディショナー。日本で製造したものを輸出し、ロシア最大の化粧品専門店「エトワール」系列の約600店で売り出す。

 ツバキはつばき油を使った人気ヘアケアブランドで、日本のほか台湾、中国、韓国などアジア7カ国・地域で販売している。アジア以外での販売はロシアが初めてだ。

 資生堂は世界85カ国・地域に進出。ロシアには平成20年に本格参入し、モスクワやサンクトペテルブルクの主に化粧品専門店約900店舗で販売している。同社の連結売上高は6707億円(23年3月期)で海外売上比率は42・9%。売り上げの成長率でみると、ロシアは中国に続き2番手だ。

 ロシアでは経済発展とともに、高級化粧品市場が急拡大。ランコムやクリスチャン・ディオールなどの欧州メーカーと、資生堂やポーラ・オルビス・ホールディングスなど日本勢がシェア争いを繰り広げている。

 資生堂はこれまでスキンケアやメーキャップなど百貨店向けの高価格帯の商品でロシアの高所得者層の獲得に力をいれてきた。中堅所得者層の消費意欲が高まっていることから、ツバキの投入で成長市場を開拓し、収益拡大につなげる。

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