コスメニュース 化粧品@トライアルセット

東日本大震災:川口のボランティア同行ルポ 宮城・石巻、マッサージに笑顔も /埼玉

東日本大震災:川口のボランティア同行ルポ 宮城・石巻、マッサージに笑顔も /埼玉

2011年5月5日(木)配信の化粧品ニュース

 ◇触れて、聞いて、癒やし
 川口市の民間団体「MIRAI〜魅来」による宮城県石巻市での支援活動2日目の4日。前夜からの小雨は未明にやんだが、底冷えのする寝袋の中、同行中の記者は午前5時ごろ目が覚めた。
 午前8時過ぎ、同団体で結成した「笑顔 届け隊」のメンバーとともに、高台の公園に向かう。海岸付近の一帯が壊滅状態。石巻市の被害は宮城県内でも最大規模で、3日現在、死者2933人、行方不明2770人。家屋全壊2万8000戸。108施設に散らばる避難者は9692人にのぼる。
 この日の訪問先は市街地から2キロほどの田園地帯にある市立蛇田中学校。一時、1000人を超す被災者が滞在し、今も体育館に200人近くが暮らす。「笑顔 届け隊」のメンバーは、前日に続き手品、話し相手、マッサージなどで被災者とふれ合った。
 化粧品会社の美容部員の経験があるメンバーの藤井麻貴子さんは、今野まさ子さん(77)の手指にアロママッサージを施した。海岸近くに住んでいた今野さん。「家が流され、何もなくなった」と、何度もつぶやいたが、マッサージが終わると両手をみせながら「ほら、すべすべ。うれしい」と笑顔をみせた。藤井さんは「喜んでもらい、逆に元気をもらった」。
 同じくメンバーの木南公男さん(45)は79歳の女性に近づき話し始めた。川口市の鋳物工場で働いたこともあるという女性が、昔の思い出を話し続ける。木南さんは相づちをうち、聞き役に徹する。女性は「おしゃべりして楽しかった」と言った。木南さんは「話を聞くだけでも役立つことが分かった。子どもたちにも経験させたい」と話した。【鴇沢哲雄】

過去の記事を読む
2011年 4月 3月
inserted by FC2 system