<ビューティーノート>最新の美白ケアを知りましょう
2011年4月29日(金)配信の化粧品ニュース
美しさのポイントを解説する「ビューティーノート」。資生堂スキンケア研究開発センターの佐藤主任研究員に美白のコツを聞きました。
◇40代、50代からでも遅くない!
日やけやシミ・ソバカスの原因となる紫外線は3月ごろから徐々に強くなってきます。シミが気になっていても「年齢のせいかしら」「美白しているのになかなか効果を感じられない」と諦めていませんか? しかし、日々、美白研究は進化をしています。
「そもそも美白とはなに?」といったQ&Aから最新の研究成果まで、美白について特集します。
◇今さら聞けない!? 美白についてのQ&A
ひと言で「美白」と言っても、実はどんなものかよく分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は美白に対する素朴な疑問に資生堂スキンケア研究開発センターの佐藤主任研究員がお答えします。
Q そもそも「美白」とはなに?
A シミの原因となるのは「メラニン」という色素です。メラニンは私たちの肌や髪の色を決定づけ、誰もがもっているものです。日やけをするとメラニンが多く生成されて肌は黒くなりますが、健康な肌状態であれば肌の生まれ変わりとともにメラニンがアカとして排出され、元の肌色に戻ります。一方、何らかの原因によってメラニンが過剰に生成され、排出されずに滞った状態が「シミ」です。
そして「美白」とは、メラニンの過剰生成を抑制し、肌にメラニンを溜めこまずにスムーズに排出する手助けをする化粧品です。また、肌のくすみを防ぎ透明感を与えて明るい肌色にすることを目的としたスキンケアも「美白」のカテゴリーに入ると言えるでしょう。
Q 美白化粧品はどれくらいの期間使えば効果が出る?
A 個人差はありますが、正しく使用した場合、肌色が明るくなったと感じられるには早い方で1〜2週間、シミが薄くなったと感じられるには1〜3ヶ月間の継続が必要です。ただし、これはきちんと紫外線ケアもした場合の目安。せっかく美白ケアをしていても、紫外線のケアを怠っているとどんどんメラニンがつくられ続けてしまいます。不規則な生活や食事、ストレスなども肌の状態に影響しますから、気をつけましょう。
Q 美白は40〜50代からはじめても効果あり?
A はい、効果が期待できます。20代の方よりも、紫外線などの蓄積された影響がシミやくすみとなって現れてくる40〜50代のほうが効果を感じやすいでしょう。美白化粧品には美容液だけでなく、化粧水や乳液などベーシックなスキンケアで美白成分が配合されているものなど、様々なタイプがありますから、使いやすいものから取り入れていくとよいでしょう。
Q しっかり美白ケアしているはずなのに、シミができるのはなぜ?
A 美白ケアをしていても紫外線ケアを怠ると、どんどんメラニンはつくられ続けます。年間を通して紫外線ケアをしましょう。また、美白化粧品の使い方や適量を守っていますか? コツコツと正しいケアを継続することが大切です。
Q レーザー治療でシミを消したら美白ケアはしなくても平気?
A レーザー治療をしても紫外線ケア、美白ケアを怠ると新たにシミができるおそれはあります。またレーザー治療では、シミの「予防」はできません。新たなシミを作らないためにも紫外線ケアと美白ケアは続けましょう。
Q 美白化粧品を効果的に使うには?
A 洗顔できちんと汚れを取り除き、化粧水で肌がうるおった状態にしておくことで、その後に使う美白化粧品(美容液)が浸透しやすくなります。また、シミが気になるからしっかり浸透させようと、肌に強く擦り込む方がいますが、これは逆効果。肌への刺激となりくすみの原因になることがあります。優しく丁寧に肌に浸透させましょう。
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