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花王、高付加価値で増収増益　震災自粛「魅力ある商品」で対抗

2011年4月26日（火）配信の化粧品ニュース

　花王が２６日発表した２０１１年３月期連結決算は、売上高が前期比０・２％増の１兆１８６８億円、本業のもうけを示す営業利益は１１・２％増の１０４５億円と増収増益になった。

　経常利益は１０・４％増の１０３３億円、最終利益は１５・４％増の４６７億円だった。尾崎元規社長は会見で、「高付加価値商品の発売・育成、コストダウン活動などに努めた結果、増収増益を達成できた」と述べた。

　２０１２年３月期予想は、売上高が３・５％増の１兆２２８０億円、営業利益が０・４％増の１０５０億円を見込む。東日本大震災関連では、１２年３月期も、前期とほぼ同じ４０億円程度の特別損失を見込んでいる。震災直後は、化粧品を中心に販売が落ち込んだものの、現在は回復傾向にあるという。

　尾崎社長は今後は消費者の節約志向が高まるとの見通しを示した上で、「こういうときだからこそ、魅力ある商品を積極的に提案することが大事だ」と述べた。

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