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中国における日本のブランド力、震災・原発事故の影響で大幅低下

中国における日本のブランド力、震災・原発事故の影響で大幅低下

2011年5月27日(金)配信の化粧品ニュース

インターブランドジャパンは5月25日、「自動車」、「コンシューマーエレクトロ二クス」、「化粧品・トイレタリー」、「食品・飲料」、「アパレル」の5つの業界について、米国・英国・中国の3ヵ国の一般生活者を対象に実施した震災前後の認識の変化に関する調査結果を発表した。

同調査は、信頼できる(Reliable)、安全(Safe)、高品質(High Quality)、スタイリッシュ(Stylish)、親しみやすい(Approachable)の5項目のブランドイメージ(以下、イメージ評価項目)を指標に震災前後の海外における「日本ブランド」のブランド力の変化を検証したもの。

調査の結果、3ヵ国におけるイメージ評価項目の全体平均は、震災前の50%から、震災後38%へと大きく低下していることがわかった。イメージ評価項目の中では「信頼できる」、「安全」、「高品質」が、業種別では「食品」、「化粧品・トイレタリー」のブランドイメージが大きく悪化している。

国別では、米国(イメージ評価項目平均値:43%→34%:-9%)と英国(イメージ評価項目平均値:43%→38%:-5%)ではイメージの悪化が比較的軽微にとどまっているが、中国では64%→42%と大幅に低下している。同社では、「中国では、『日本製品が放射性物質に汚染されている』という認識が非常に高く(中国72%、米国47%、英国27%)、この認識が日本ブランドのブランド力低下に大きく影響していると分析している。

また、「日本の震災に関して最も印象に残ったこと」という問いに対しても、米国と英国の生活者は「死者数、行方不明者数」をトップで挙げているのに対し、中国の生活者は原発関連のニュースの印象が強く、これも中国での大きなブランド力低下につながっていると指摘されている。

全体平均からイメージ評価項目の変化を見ると、「安全(Safe)」52%→35%(-17%)、「信頼できる (Reliable)」53%→39%(-14%)、「高品質(High Quality)」53%→40%(-13%)をはじめ、全項目で大幅なイメージの毀損が見られる。

中国では、「安全」がマイナス-29%、「信頼できる」がマイナス26%、「高品質」がマイナス24%と、甚大な影響が確認されている。

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